情報漏洩の事故事例とセキュリティ対策サービスの比較

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SCS評価制度の要求事項4-1-4「アカウントロック制御」とは:パソコン・スマホの画面ロックは、10回失敗でロックか試行間隔の延長、6文字以上

この記事のまとめ

要求事項4-1-4は、パソコンへのログオンとスマートデバイスのロック解除に、あてずっぽうの入力を止める仕組みを入れる項目で、★3から求められます。試行が失敗するたびに間隔が長くなる設定、または10回以上失敗したらロックする設定のどちらかを使い、パスワードかPINは6文字以上にします。どちらの設定もできない端末では、より強いパスワードなどの代わりの対策を使います。

4-1-4は何を求めているか:評価基準2項目の中身

要求事項4-1-4の原文は、「パソコン及びスマートデバイスにはロック制御を行うこと。」の1文です。何をすれば満たしたことになるかは、2つの評価基準に分けて書かれています( ★3・★4 要求事項・評価基準 、経済産業省・IPA、2026年3月27日版)。

2項目とも★3の段階から求められ、★4で増える項目はありません。内容を要約すると次のとおりです。

番号

何を決める項目か

評価基準の内容(要約)

4-1-4-1

入力の失敗への制限

パソコンへのログオン(起動時の入力画面)とスマートデバイス(スマートフォンやタブレット)のロック解除で、次のどちらかを使う。(1)試行が失敗するたびに、試行の間隔が長くなるようにする。(2)試行が少なくとも10回以上失敗したら、端末をロックする。どちらも設定できない場合は、4-1-5(パスワード設定ルール)で求められるよりも強いパスワードを使うなど、代わりの対策を使う

4-1-4-2

最低の長さ

パソコンへのログオンとスマートデバイスのロック解除に、最低でも6文字以上のパスワードまたはPIN(数字などの短い暗証番号)を使う

大分類「攻撃等の防御」の中分類「アイデンティティ管理、認証、アクセス制御」に含まれます。★3と★4の違い、取引先に何を確認するかは SCS評価制度とは にまとめています。

最初にやること

  1. 会社のパソコンとスマートフォンの、画面ロックの設定を確認する
  2. 10回失敗でロック(または試行間隔の延長)を設定する
  3. パスワードとPINの長さを決める

この項目で用意するもの(★3)

4-1-4で用意するものは、端末の設定と、設定を決めた文書の2つです。

  • 設定:パソコンとスマートデバイスの、入力の失敗への制限。試行間隔を延ばす設定か、10回失敗でロックする設定(4-1-4-1(入力の失敗への制限))
  • 設定:パスワードまたはPINの最低の長さ6文字以上(4-1-4-2(最低の長さ))
  • 文書:端末の種類ごとに、どちらの設定を使うかを書いた一覧。設定できない端末の代わりの対策も書く(4-1-4-1)

一覧という形は評価基準に書かれていません。取引先から確認されたときに示すための、編集部の整理です。

落とし穴1:2つの設定のうち、どちらか1つでよい

4-1-4-1(入力の失敗への制限)が求めるのは、「試行が失敗するたびに試行間隔が長くなる」設定と、「10回以上失敗すると端末をロックする」設定の、どちらかです。両方を入れる必要はありません。

「少なくとも10回以上失敗すると」の数え方は、評価基準の文言だけでは確定しません。10回以内でロックする設定にしておくと、確実です(編集部の読み方)。

落とし穴2:設定できない端末は、より強いパスワードで補う

端末によっては、どちらの設定もできないことがあります。その場合、4-1-4-1は、4-1-5(パスワード設定ルール)で求められるよりも強度の高いパスワードを使うなどの代わりの対策を求めています。

4-1-5の基準は、多要素認証(パスワードに加えて別の方法でも本人を確かめる仕組み)か「10回失敗でロック」がないときは、英大文字・小文字・数字を含む10文字以上です。それより強くするので、10文字を超える長さにするのが目安になります(編集部の読み方)。詳しくは 4-1-5の記事 にあります。

設定できない端末があること自体を、一覧に書いておきます。理由と代わりの対策が書いてあれば、取引先にも説明できます。

落とし穴3:6文字は最低ライン。パスワードの長さは4-1-5でも決まる

4-1-4-2(最低の長さ)の「最低でも6文字以上」は、パソコンのログオンとスマートデバイスのロック解除の、最低の線です。パスワードの長さは、4-1-5-3(文字数などの保護対策)でも、8文字または10文字と決まっています。

パソコンのログオンにパスワードを使うなら、4-1-5の基準にも合わせる必要があります(編集部の読み方)。6文字が使えるのは、スマートデバイスのPINなど、パスワードではない場合です。

4-1-5-3は、多要素認証を使うか「10回失敗でロック」で制限したうえで、8文字以上と定めています。4-1-4-1で10回失敗のロックを入れれば、4-1-5-3の8文字の条件にも使えます(編集部の読み方)。

進め方(30人規模の記入例)

編集部の記入例です。端末と設定は、自社のものに置き換えます。

  1. 端末を種類別に分け、一覧にする。会社のパソコン、スマートフォン、タブレット
  2. 端末ごとに、画面ロックの設定を確認する。試行間隔が延びるか、10回失敗でロックされるか
  3. 設定できる端末は設定する。設定できない端末は、より強いパスワードにし、その旨を一覧に書く
  4. パスワードとPINの長さを決める。パソコンは8文字以上(4-1-5に合わせる)、スマートフォンのPINは6桁以上

端末

入力の失敗への制限

最低の長さ

備考

事務用パソコン(30台)

10回失敗でロック

パスワード8文字以上

設定を管理者が一括で配る

社用スマートフォン(8台)

失敗するたびに試行間隔が延びる

PIN6桁以上

私物は対象外(利用ルールで別に定める)

よくある質問

ロックの設定は、試行間隔の延長と10回失敗でのロックの両方が必要ですか?
いいえ。どちらか1つで足ります(4-1-4-1)。
どちらの設定もできない端末は、どうすればよいですか?
4-1-5(パスワード設定ルール)で求められるよりも強度の高いパスワードを使うなど、代わりの対策を使います(4-1-4-1)。
パスワードやPINは、何文字以上にしますか?
パソコンへのログオンとスマートデバイスのロック解除に、最低でも6文字以上のパスワードまたはPINを使います(4-1-4-2)。パスワードの長さは、4-1-5-3でも8文字または10文字と定められています。
この項目で、★4で加わることはありますか?
いいえ。4-1-4の評価基準2項目は、どちらも★3から求められ、★4で増える項目はありません。

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出典

この記事について

ITセキュリティの窓編集部(運営:ヒバチ株式会社)が、公表資料をもとに作成しています。誤りに気づいた場合は修正し、更新日を記載します。

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